乾癬は人生の40年近くの伴侶!仲良く共存?(70代男性:Aさん)

◆乾癬は人生の40年近くの伴侶! 仲良く共存?

今日まで乾癬と共に生活をして、何年になったことだろうか!

今やわが人生にとって切り離すことができないほどのものとなっている。定期的に病院に行くことや毎日のように軟膏を身体に塗ることなどが生活のルーティンの一部となっている。

思い起こせば30数年前に股間や臀部に少しの発疹ができ、病院での診断により“尋常性乾癬”といわれたのがスタートだった。当初は乾癬を医学書やネットで調べたりもした。当時マイナーな病気で原因は遺伝か?治療法はと多くの疑問を持った。慢性の非感染症の皮膚疾患と解説されていたが一体全体完治することができるのだろうかと不安だらけだった。

一時は藁をもつかむ気持ちで民間療法に手を出し体質改善を図りもしたが、結局良くならず止めた。病院に通って軟膏をいただき、塗布する治療に専念した。医師からは何度も入院を勧められたが仕事が忙しため断って入院することはなかった。

新たに開発の内服薬を使用したが、副作用のために中止!!

私の乾癬治療の過程をみると、飲み薬が開発されたと医師に言われ、服用したものの副作用で唇や手足が荒れてしまい、治療は中止した。病院での通院は待ち時間や薬の受け取りなどで半日ほど要したため、仕事が忙しくなるなどで病院に通うことが困難となった。そのため会社の近くの皮膚科医で軟膏をもらい、塗布することが続いた。このころの乾癬の症状は悪くなって、会社では机の下やパソコンのキーボードには鱗屑が山のように積もった。勿論家でも廊下に散り、風呂では鱗屑が浮いて気持ちが悪くなるほど酷かった。

◆乾癬は紫外線療法で“みごとに改善”~きれいな皮膚に~

この頃入院治療でPUVA療法が効果あると聞いていたが、間もなく比較的簡便なナローバンドUVB治療が開発されたと聞いた。症状もよくないために入院も考えたが通院でこのUVB治療を行っているクリニックを紹介してもらい通院。治療条件は週に2~3回で2ヵ月以上となっていたが昼休み等を利用して頑張って通い、軟膏の塗布と併せ乾癬の症状はすこぶる改善し、久しぶりに快適さを取り戻しました。

◆ある日突然“乾癬紅皮症”で苦しみ入院、見事に快復

症状の軽快はしばらく続いたが、ある日突然に41°Cの高熱と全身に赤い発疹が拡がった“乾癬紅皮症”と診断されて1ヵ月間入院した。先生方の熱心な治療で快復することが出来た。最近では乾癬の治療法は非常に進歩して関節症や膿疱性乾癬の患者さんも治るといっても過言ではありません。一人で悩まないで、ぜひ病院に行って治療してください。慢性病のため病院に何度も通院することになるかもしれませんので、自分と相性のよいドクターを見つけることも大切なことと思います。

◆乾癬を受け止めて、患者会に参加して仲間と情報の交流

振り返ってみると光線療法に300回近く照射し、通院など時間的にも薬代・治療費など経済的にも大変な負担と考える。しかしながら、今では乾癬を含んだ身体が私自身だと思っている。このように思えるまでは、なぜこんな病気になったのか、両親を憎んだりもしたことや投げやりになったこともがありました。現在では加齢を重ねたためか素直に受け止める心境となっています。

最後に、ひとりで悩まないでぜひ治療してください。私が失敗した民間療法は絶対に止めてください。お金を大切にしてください。また、近くの乾癬の患者会に参加してください。同じ乾癬仲間と情報の交換・親睦することによって元気や勇気をもらえると思います。心身ともに乾癬に負けずに、人生を楽しく、有意義に過ごしましょう!!(男性、72歳、A生)

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